新日本プロレス21日大阪大会でバッドラック・ファレ(32)とのV2戦に臨むIWGPインターコンチネンタル王者・中邑真輔(34)が20日、同王座の“W杯化”をブチ上げた。

 中邑は5月の横浜大会でダニエル・グレイシーを撃破しV1に成功。その実績を盾にブラジル進出をもくろんでいたが、「NEW JAPAN CUP」決勝の雪辱を狙うファレから挑戦を要求され、V2戦が決まった。

 もっとも中邑にとっては、ブラジル人からトンガ人という奇抜な防衛ロードも渡りに船だ。前王者時代にはラ・ソンブラ(メキシコ)とも王座戦を行い、今月15日(現地時間)の英国遠征ではノンタイトル戦ながらザック・セイバーJr(英国)を撃破した。ベルト名通りの「大陸間」を地で行く中邑は「世界のどこに行ってもあるものだし、こうなったら裸の格闘技世界一決定戦まで行くかな」と、さらにその流れを加速させるつもりだ。

 折しも開催中のサッカーブラジルW杯で、日本は大事な初戦でコートジボワールに敗戦。その圧倒的身体能力に興味を引かれたのか「人種的なものでトンガ人にはトンガ人の、コートジボワール人にはコートジボワール人の戦い方もあるでしょうし。そういうのはICのベルトで体感していきたい。今のIWGP(ヘビー級)ではできないことをやりたい」とニヤリ。唯一、手付かずのアフリカ系戦士との対戦も視野に、IC王座のさらなるボーダーレス化を見据えた。