ポールやミックに負けないって! 復活したサムライ・越中詩郎が70歳までの現役続行に闘志を燃やしている。


 越中は13日のノア「三沢光晴メモリアルナイト」で(後楽園ホール)で1年ぶりに復帰。左足首骨折もほぼ完治し、6・18後楽園の故冬木弘道さん13回忌興行にも出場が決定している。「シリーズ全戦とかキツいかもしれないが、オファーがあった時にはいつでも出陣できるだけのコンディションは整えている。背負うものは何もない。これがフリーの醍醐味だよ」と越中は尻を叩いた。


 大の音楽好きとしても有名な越中だが、実はドタキャンとなった5月17日のポール・マッカートニーの東京・国立競技場初日公演に出向いていた。「リハーサルの音も聞こえるかなと思って早めに行ったら、1時間前に延期(最終的には中止)だとよ。いやあガッカリしたの何のって…」と振り返る。


 しかし昨年11月の東京ドーム公演はしっかり見届けており、今年3月に東京ドームで行われたローリング・ストーンズの8年ぶりの日本公演にも出かけ、70歳のミック・ジャガーの勇姿に感動したという。


「たまげたね。現役バリバリで驚いたよ。俺が行った日は『アンジー』やってくれて感動した。ミックは70歳だぜ。ポールも71歳で3時間だよ。俺はまだ55歳。その年まで負けられないなあって痛感した」と越中はしみじみと語った。


「人間『何歳になったら引退しよう』とか、限界を自分で設定しちゃダメなんだよ。俺は俺のペースで戦って完全復活を目指す。それにしても大仁田の野郎は許せねえって!」とまずは6・18後楽園でタッグ対決する大仁田厚へ敵対心を全開にしていた。