悲しき中年が涙の復活を果たす。新型コロナウイルス感染のため、4日の「ジャイアント馬場追善23回忌興行」(後楽園ホール)から欠場を続けていた井上雅央(50)の復帰戦が、OSW28日の東京・北千住の東京芸術センターホワイトスタジオ大会に決定した(井上、洞口義浩組対クワイエット・ストーム、後藤恵介組戦)。

 井上は4日大会で会場に何とか到着したものの高熱の症状が見られたため、大会のプロデューサーで全日本プロレスの和田京平名誉レフェリー(66)から帰宅を命じられ試合をキャンセル。検査の結果、陽性と診断されたため、自宅療養を続けていた。

 井上は「保健所から療養生活終了の許可をいただき、15日から外出できるようになりました。皆様からいただいた、たくさんのメッセージに勇気づけられました。心よりお礼をさせていただきます。誠にありがとうございました。28日の試合に向けて、コンディションを上げていきますのでよろしくお願いいたします!」と、復帰に際してコメントした。

 1月4日後楽園大会の“野獣”藤田和之(50)戦ではわずか6秒で瞬殺されているだけに回復状態が懸念されたものの、病魔のほうから逃げるほど驚異の回復力を発揮してめでたく復帰の運びとなった。50代に入っても“不死身”の異名は誰にも譲らないつもりだ。