ナマクラは消えろ! IGF「GENOME30」(7・13福岡国際センター)で橋本大地(22)と一騎打ちが決定した藤田和之(43)が11日、大暴発した。かつて付け人を務めた故橋本真也さんの息子とはいえ、同じ土俵に立つことに怒り心頭。破壊王Jrの評判に嫌悪感をあらわにする藤田は、大地に小川道場への“幽閉”を命じた上で引退に追い込むとまで勧告した。

 全身が怒りのオーラで包まれていた。大地のIGFデビュー戦の相手に選ばれた藤田は会見の冒頭から不満モード全開。IGFの井野恒広報に「コメントの前にどうして俺なんだ? 説明しろ」と詰め寄り「まあいい!」と投げやりに吐き捨てた。

 当然だろう。藤田は若手時代に橋本さんの付け人を務めていたが、現在は前IGF王者の業界トップ選手。相手がいくらサラブレッドとはいえ、格差がありすぎる。さらに大地の良くない噂を耳にしており、肌を合わせる資格すら疑わしいという。

「ケガが多く、何かにつけてお母ちゃんが出てくる。それにこの業界では有名な練習嫌い。稽古しないヤツはダメなんだ。橋本さんの付け人だったら(同じく)ナマクラな安田忠夫がいるじゃないか。(相手は)安田でいいだろ」

 まさに問答無用の一刀両断だ。ただ、発表された以上はやるのがプロ。どうにか割り切った藤田だが「俺とやるなら猪木道場(東京・高円寺)には来るな」と出禁を通達した揚げ句、「小川のところ(神奈川・茅ヶ崎の小川道場)で練習しろ。小川は話好きだし。澤田も引退したことだし、ちょうどいい」と、小川直也への弟子入りを命じた。

 ちなみに小川の一番弟子・澤田敦士は引退撤回しているのだが…藤田にしてみれば、優柔不断な澤田も大地も“同じ穴のムジナ”にしか映らないのだろう。

「小川道場でしっかり体をつくってこい。獅子の子は谷底に落とすというが、確かにIGFはレスラーの墓場で谷底。ダメなら消えるだけだ。これまでの対戦相手は(大地を)ケガさせないよう手加減していたが、俺は容赦しない。もう一度、ケガして引退すればいい」

 大地の甘えを断ち切るため、あえて潰しにかかる。これも橋本さんへの恩返しで、天国の父に成り代わり、藤田は大地の根性を叩き直す。