2005年に亡くなった故橋本真也さん(享年40)の長男である“破壊王子”橋本大地(22)が5日、アントニオ猪木氏(71)率いるIGFに入団することを発表した。
大地は大谷晋二郎率いるゼロワンに入団後、東日本大震災直前の2011年3月6日、ゼロワン東京・両国国技館大会で蝶野正洋を相手にプロレスデビュー。今年3月にゼロワンを退団した。
1日付でIGFと正式に所属契約を交わした大地は「親父があこがれ、プロレスに入ったきっかけであるアントニオ猪木さんの団体に身を置いてみるのも手だと思った。IGFのスタイルは、かつて親父がやっていた『真撃』のスタイルに近い印象を受けました」と新天地での飛躍を誓う。
大地はデビュー直後にIGF参戦を果たしており藤波辰爾、藤原喜明らのレジェンドと対戦。所属選手としてのIGFデビューはゲノムルール(旧IGFルール)が中心となる7月13日の福岡国際センター大会が予定されている。
IGFは現在、プロレスからMMA(総合格闘技)を主体とした大会に比重を置き、猪木道場(東京・高円寺)における合同練習も、高橋義生コーチのもとMMAの練習が主体。大地が慣れないMMA仕様の練習についていけるかどうかが、今後のカギとなりそうだ。
IGFには猪木氏、さらには怨敵であり盟友でもあった小川直也をはじめ、大地の父・破壊王と縁が深い選手が多い。大地に大きな期待を寄せるサイモン猪木取締役は、野獣・藤田和之(43)を大地の指導係に指名。「藤田選手は橋本さんの元付け人だし、橋本さんの天真らんまんで破天荒でデタラメな部分もよく知っている。藤田さんなら、そういったDNAを受け継ぐ大地選手の良い部分を引き出してくれるのではないか」と語った。とにもかくにも“アゴ”の負傷で長期欠場が続いた大地が猪木傘下に収まり“ハシモト”陣営と袂を分かったばかりの猪木氏が橋本2世を獲得した格好となった。
IGF入り“破壊王子”橋本大地の指導係は野獣・藤田
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