白石オーナー「秋山全日本」を快諾!名称もベルトも無償譲渡

2014年06月05日 17時30分

秋山の独立を笑顔で許した白石オーナー

「秋山全日本」にGOサインが出された。全日本プロレスのオーナー・白石伸生氏(41)が4日、秋山準(44)を社長とする新会社の設立を条件付きで容認。全日本プロレスの商標権や3冠ヘビー級などの全ベルトを、新会社へ無償で譲渡する考えを明かした。

 本紙昨報通り、秋山は6月30日で全日プロとの選手契約を満了し、7月1日から新会社をスタートさせる方針だ。現在の親会社「レッドウォールジャパン」の社長でもある白石氏から“独立”するための最終交渉が進められている。

 この日、白石氏は「基本的には『いいよ』と言ってる」と認めた上で「秋山さんは、古き良き伝統を維持しつつ新しいことも取り込む。筋を通して話をしてくれる。今回はいい話だと思っている」と前向きに話した。

 ただ、秋山らが新会社設立へ動いた要因とされるファイトマネーの遅配については「カネはあるところにはある。甘えた体質が治らなかったので(親会社から全日プロに支給する額を)1月から絞った。良薬になったのでは?」と説明した。

 それでも選手たちの意向を阻害するつもりはない。すでに秋山と諏訪魔(37)の選手契約に盛り込まれた「契約解除後の一定期間、一切のプロレス活動を停止する」という特約事項を削除。他の選手についても、今後の活動に支障をきたす契約事項を順次解除していく方針だ。

 白石氏の本業は企業再生。自らが提示する2つの条件を満たせば、秋山らの行動を本格的に後押しするつもりだ。

「ひとつは、ちゃんとした事業計画(の提出)。小さいところでもいいから事務所はどこで、スタート時の資本金はいくらで、毎月の補てん金はいくらとか。2つ目は(新会社設立が)満場一致であること。選手だけじゃダメ。事務方もフロントも含めて」

 これをクリアできれば、あとはスムーズに体制を移行する。白石氏は秋山の新会社が「全日本プロレス」を名乗るために必要な商標権についても「無償で譲渡? そうだね。(新会社から)50万、100万取ったってしょうがない。ベルトも無償で」と明言した。

 白石氏は昨年に武藤敬司らの大量離脱騒動の引き金を引いてしまった。自身もプロレスファンだけに「2度目の分裂はいいよ。もう…」と泥仕合は避けたい意向。秋山による「新生全日本」誕生へ支障はなくなった。