大日本プロレスのタッグ戦線に地殻変動が起きた。31日の東京・後楽園ホールでツインタワーズこと世界ヘビー級王者・佐藤耕平、石川修司組が、BJW認定タッグ王者の木高イサミ、宮本裕向組を撃破。約1年半の長期政権に終止符を打った。


 2012年11月に王座を奪取した木高と宮本のヤンキー二丁拳銃は、ハイペースで防衛を重ね、とうとうこの日がV18戦。抜群のチームワークを誇る王者組に対し、耕平と修司はともに190センチ超の長身、チーム合計体重(252キロ)で90キロも上回る圧倒的な破壊力で対抗した。


 決死の場外ダイブの連発に面食らう場面もあったが、やはりパワーが違いすぎる。石川をフォールした木高を耕平がジャーマンで木の葉のごとく投げ捨てる。宮本も2人がかりのヒザ爆弾で戦闘不能に追い込み、最後は石川が必殺のスプラッシュマウンテンで木高を沈めた。


 第39代王者となった巨塔コンビは、長きに渡って大日マットの支柱となった二丁拳銃の実力を絶賛。さらに耕平は「ウチ(ゼロワン)にはインターコンチネンタルがある。このチームで狙えたら面白い」とICタッグ王座(現王者は田中将斗、杉浦貴組)の獲得に意欲を燃やした。石川は「他団体でも当たりの強い選手が出てくれば」と挑戦者を公募。タッグ戦線は新たなステージに突入した。