新日本プロレスのオカダ・カズチカ(26)が30日、CHAOS離脱を示唆した。IWGPヘビー級王者・AJスタイルズ(36)に3連敗と大スランプのオカダは、公私ともに「燃え尽き症候群」の気配が充満。現状打破に向け危機感を募らせており、またもCHAOSから離脱者が出る可能性が浮上してきた。

 オカダは3日福岡大会でAJに敗れ王座陥落。現地時間17日の米国ニューヨーク大会3WAY戦、25日横浜大会と立て続けに挑戦失敗した。

 このまま引き下がってはレインメーカーの名がすたる。6・21大阪大会ではAJとのタッグ戦が組まれたオカダは「(ベルトは)取り返しますよ。でも順序がありますから。ちょっとずつでも借りを返していかないといけない」と3度目の挑戦へ向け、再スタートを宣言した。

 だが、わずか1か月の間にIWGP3連敗のショックは計り知れない。この日の後楽園大会では練習用シューズを忘れる体たらく。私生活でも家賃を振り込み忘れ、取材中に管理会社から催促の電話がかかってくる醜態をさらし、気の抜けっぷりが目に余る。カネの雨を降らせる男が家賃滞納では格好がつくわけもなく、1年1か月守ってきたベルトを失った「燃え尽き症候群」に陥っているようだ。

 オカダ自身も、この現状に向け危機感を募らせている。「この1年いつも通りのオカダでいて、何かを変えないといけないのかもしれない。外道さんからの卒業…いや、それだけじゃダメなのか? 一匹おおかみでやっていかなきゃいけないのかもしれない」と、珍しく苦悩の表情をのぞかせた。オカダ属するCHAOSは目下、高橋裕二郎、飯塚高史と造反者が続出。ここでオカダまで離脱してしまうと、存続の危機に直面する可能性も出てきそうだ。

 オカダが出場したこの日の10人タッグ戦でもCHAOSは極悪外国人軍団「バレットクラブ」に完敗。暗いトンネルから抜け出すことはできるのか――。