新日本プロレスの横浜アリーナ大会(25日)でバッドラック・ファレ(32)との一騎打ちに臨む内藤哲也(31)が、IWGPヘビー級戦線(現王者はAJスタイルズ)に爆弾を投下した。内藤は、現地時間17日の米国・ニューヨーク大会で3WAY戦による緊急挑戦に失敗したオカダ・カズチカ(26)を徹底糾弾。同時にファレを撃破し6月21日大阪大会でのIWGP挑戦を予告した。

 3月の「NEW JAPAN CUP」2回戦でファレに敗退した内藤は横浜決戦でリベンジを狙う。

「IWGPに行くために、まずはファレ。つまずいてしまった相手なんで。そこで勝って横浜アリーナ(AJスタイルズVSオカダ)の勝者に自分が挑戦したい」と、IWGP戦線出撃を見据えた。

 NJC優勝者の中邑真輔は現インターコンチネンタル王者として独自路線を歩む。となると同準優勝者のファレは、IWGP戦線において前王者・オカダに次ぐコンテンダー候補。撃破すれば内藤が発言権を得ることは十分に可能だ。

 さらに内藤は、現在のIWGP戦線への不満をぶちまける。ニューヨーク大会ではAJとマイケル・エルギンによる王座戦が、当日にオカダを加えた3WAY戦に緊急変更。AJがエルギンを沈めV1に成功したが、すでに横浜決戦での挑戦が決定済みのオカダの“乱入”を、内藤は問題視する。

「(横浜決戦の売り文句である)『世紀のリマッチ』を前にリマッチ権を行使するバカがいるかよ、と。勝ったらまたAJと初防衛戦する気だったのか? それじゃIWGPを私物化している。認める会社もどうなんだ」

 3WAYを挟んだとはいえ、3戦連続でAJとオカダによる王座戦が繰り広げられる異常事態を是正すべく、自身が再浮上するつもりだ。

 新日プロの次期ビッグマッチは6月21日の大阪大会。「(右ヒザ負傷による長期離脱から)復帰戦をしたのが去年の6月22日の大阪。1年間の集大成にしたい」と、完全復活の舞台を指定した内藤。1月4日東京ドーム大会でもろくも砕け散った夢を、もう一度つかみにいく。