女性グループ「SPEED」元メンバーで自民党の今井絵理子参院議員(37)の長男・礼夢(16)が31日、HEAT―UP旗揚げ8周年記念大会(ベースメントモンスター王子)で、有観客興行でデビュー2戦目となるリングに上がった。

 先天性難聴という障害を抱えながら昨年12月にプロレスデビュー。この日の試合ではTAMURA(40)、井土徹也(20)と組み6人タッグマッチに出場した。序盤こそ好連係を見せ新井健一郎(48)率いるヒールユニット・スモーキークリミナルに応戦した。しかし、礼夢が捕まる時間が増え、最後は新井のドリルアホールドパイルドライバーで万事休す。体固めから3カウントを奪われ、初勝利はお預けとなった。

 試合後には新井から「8周年記念なのに、なんでこんなポンコツが入ってんだよ! 芸能人のおぼっちゃんのボンボンがよぉ。こんなポンコツすぐ壊れるぞ。今から壊すぞ!」と、リンチを受け〝公開処刑〟の屈辱を味わった。会場には母・今井氏の姿はなかったが、来場しなくてよかったかもしれない。

 初勝利はならなかったがTAMURAからは「初メインでこれだけできて上デキ」と合格点をもらった。報道陣から「母親はなぜ来なかったのか」と問われると「寒かったからじゃないですか」と笑わせた。プロレス技術に加え、トーク力もアップ。母親から独り立ちする日も近そうだ。