KENTA 惜別ゴー2弾

2014年05月18日 08時00分

杉浦貴に蹴りを入れるKENTA

 KENTAがノアの“ラストマッチ”を白星で飾った。4月いっぱいでノアを退団したKENTAは、17日の後楽園ホール大会で丸藤正道との名コンビを再結成。杉浦貴、中嶋勝彦組に快勝した。今夏にもレスラーとして最大の夢である米国WWE参戦に進む模様だ。またGHCヘビー級選手権は新日本プロレスの永田裕志が、モハメド・ヨネを撃破して4度目の防衛に成功した。

 

 まさかの電撃的退団発表から3週間。後楽園には別れを惜しむように2000人(超満員=主催者発表)の観衆が訪れた。悲鳴のような歓声を背に、KENTAがリング上を飛び回る。かつて“マルケンコンビ”としてノアジュニアの看板を背負い、2003年には東京スポーツ新聞社制定プロレス大賞最優秀タッグ賞を獲得した名コンビが、約3年半ぶりの復活だ。

 

 中盤までは杉浦の厳しいエルボー、中嶋の強烈なミドルキックでフラフラになったが目だけは死んでいない。解説席には同期の力皇猛GHC管理委員がわざわざ奈良から駆けつけてくれた。ブザマな姿は見せられない。KENTAは15分過ぎから杉浦と中嶋の顔面にミドルキックを放ち続けてペースを奪い返した。

 

 そして25分過ぎ、クライマックスが訪れる。ここしばらくは敵味方に分かれていた両雄だが「あうんの呼吸」は忘れてはいなかった。アイコンタクトを取ったKENTAが中嶋を抱え上げると、丸藤がトップロープへダッシュ。雪崩式不知火だ。この一撃を受けたKENTAはヒザ蹴りから必殺のゴー2弾を決めて、壮行試合を白星で飾った。

 

「ファンのみんなにありがとうと言われたけど、こっちこそ『ありがとう』と言いたい。親戚でもないのに14年間、声援を送ってくれた。これで自分は終わりじゃないし。恩返しできるように頑張りたい」とKENTAは感無量の表情で語った。

 

 夏にはうわさされるWWE参戦へ動く模様で、KENTAは「近いうちにお知らせできることがあれば、ちゃんとお知らせします」と慎重に話したものの、世界最大のプロレス団体入りは確実な状況だ。ノアのカリスマは世界のカリスマへと昇華する。