全日本プロレス16日の東京・後楽園ホール大会で、2000年5月13日に亡くなった不世出の名レスラー・故ジャンボ鶴田さん(享年49)の偉業をたたえた「ジャンボ鶴田メモリアル特別試合」が開催されることになった。

 今年1月の神戸大会を訪問した鶴田さんの妻・保子さんと長男の裕士さんが、渕正信取締役、和田京平レフェリー、秋山準、諏訪魔、木原文人リングアナと会談し、鶴田さんがキャリアを全うした王道マットで、追悼イベントを行うことを約束。後楽園大会で鶴田さんと縁が深かった渕、井上雅央がタッグを組み、秋山準、金丸義信組と対戦することになった。

 鶴田さんの指導を受けた最後の世代である大森隆男と秋山準がチャンピオン・カーニバルの優勝を争ったことに感慨を覚える渕は「秋山は(攻撃が)厳しいから、できれば戦うよりタッグを組みたい。変更してもらおうかな?」と試合に向けて意気込みを語った。

 一方、カーニバル覇者の大森から世界タッグ王座挑戦を表明されていた諏訪魔は、それをスルーする格好で同日のメーンでゼウス、ザ・ボディガード組とV3戦を行うと発表した(パートナーはジョー・ドーリング)。諏訪魔は「まあ当然の結果だよね。本気で挑戦したいなら、シリーズを通じて何らかのアピールや行動があるはず。ゼウスとボディガードのムキムキ筋肉コンビは、寝技で根こそぎスタミナを奪い取る長期戦で、実力の違いを見せつける」と予告した。