越境ユニット「弾丸ヤンキース」の田中将斗(41)、杉浦貴(43=ノア)組が、すでに挑戦が決まっているGHCタッグ王座よりも早く、チームに初のベルトをもたらした。

 弾丸コンビは、すきま風吹くICタッグ王者の大谷晋二郎(41)、KAMIKAZE(42)組に挑戦。田中は副社長でありながら反体制派に立つKAMIKAZEに右ヒジを電動ドリルで破壊されかけたが、非道攻撃を見かねた大谷が阻止する。歯車がかみ合わない王者組など敵ではない。

 2人掛かりのヒジ爆弾で大谷を挟撃し、杉浦の五輪予選スラムのアシストを受けた田中がスライディングDでトドメを刺した。

 試合後も副社長の蛮行は止まらず、大谷がドリル攻撃の餌食となって流血…。杉浦は「後味悪い」と吐き捨てつつも、ノア「グローバルタッグリーグ戦」優勝に続くタイトル獲得。田中が「それ相応の相手を用意してほしい」と言えば、杉浦も「前回の王者はあんな感じ。ウチの王者も反則ばっか。まともな相手がいい」と同調した。

 ともあれ、5・31ディファ有明大会でのGHCタッグ王座(王者は森嶋猛、マイバッハ谷口組)奪取に大きく弾みをつけた。