今年2月11日の後楽園ホール大会終了後、突然の引退宣言を放ち28年間のプロレス人生に終止符を打った佐々木健介(47)が30日、鬼嫁・北斗晶(46)、愛弟子の中嶋勝彦(26)とともに東京・江東区の東京スポーツ新聞社を訪問。太刀川恒夫代表取締役会長に引退のあいさつを行った。

 引退試合を行わない健介のために「どうしても(引退の)10カウントゴングを聞いてほしかったです」という中嶋と北斗の計らいで、4月11日には都内のホテルで盛大に引退記念パーティーを開催。レーザー光線を使ってリングを模した空間を作り出すなど、様々な工夫をこらした。式では記念特大パネルを贈呈した太刀川会長からも「良い会でした」と賛辞を贈られた。

 引退後の去就が注目されているが、健介はまだ「具体的には何も決まっていない」と話しながらも「やれること、やりたいことはどんどんやっていきたいと思う」とあらゆる分野に進出していく考えを明かした。

 3月には人気タレント・萩本欽一(72)の最後の舞台公演(明治座)に関取役で出演。欽ちゃんがサヨナラを告げる一方、健介にとっては記念すべき初舞台となった。「とても演技と呼べるレベルではないだろうけど、緊張感があって楽しかった。話が来るようであれば、またやってみたいね」と俳優への転身にも前向きだった。

 健介はいまだにレスラー時代の習性が抜けず、毎日トレーニングを続けているという。確かに体はパンパン。もう二度とリングに上がるつもりはないが、体を鍛え抜く生活ペースから抜け出すことは不可能のようだ。