“方舟のカリスマ”KENTA「WWE入り」の背景

2014年05月01日 16時10分

退団を発表したKENTA(左)。右は丸藤副社長

“方舟のカリスマ”KENTA(33)が30日、4月いっぱいでノアを退団したことを発表した。参戦がすでに発表されている5月ツアー2試合には出場し、夏にも以前からうわさのあった米国WWE入りする見込み。

 東京・有明のノア事務所で行われた会見にスーツ姿で現れたKENTAは「いつも支えてくださったノアファンの皆様に感謝したい。約14年間、本当にありがとうございました」と頭を下げた。そして、丸藤副社長がこの日をもってKENTAが退団することを発表。「変な形で辞めていくワケじゃない。僕とKENTAが同席していることを理解してほしい」と円満退団を強調した。

 今後に関してKENTAは「今の段階では言えない。改めてご報告させていただきたい」と明言を避けたが、今夏にもWWE入りすることが濃厚。海外進出を前から熱望していたKENTAは、今年1月27日にWWEが米国・フロリダ州で直営するジムで練習しており、入団テストを受けたと米国内のメディアに報じられている。

 くしくも現在、かつてGHCジュニア王座を巡って何度も対戦したダニエル・ブライアンがWWE世界ヘビー級王座に君臨。178センチとほぼ同サイズのライバルの大躍進も、海外へ飛び出す決意を固める一因となったはずだ。

 ただ、ノアの再建を途中で放棄する格好にもなるだけに、心苦しさも隠せない。「環境を変えて新しいことに挑戦するのは今しかない。ただノアの再起を途中で投げ出す形になり、本当に正しいことなのか、とても悩みました。しかし、一生は一度しかない。これが33歳という年齢を考えて、悩んで出した答え。すべての方に理解されるのは無理ですが…」。批判は覚悟の上で、KENTAは人生の一大選択に臨んだ。

 ノアとは一区切りをつけたが、すでにカードが発表されている5・3ディファ有明大会と5・17後楽園ホール大会の2試合には参戦する。有明大会では丸藤、シェイン・ヘイストと3WAY戦を行い、ラストマッチとなる後楽園大会では杉浦貴と組み、丸藤、中嶋勝彦組と対戦する。「セレモニーをやったら永遠に(別れる)という形になってしまう」(丸藤)との理由で壮行イベントは行わないが、KENTAは「感謝の気持ちをしっかりと出したい」と語った。

 最後にKENTAは「自分の求めるものをしっかりと貫く。自分らしくいるのが恩返しになる」とキッパリ言い切った。