トップスター・KENTA(33)の離脱はノアにとって大打撃だが、快く送り出したノアの丸藤正道副社長(34)は団体の再建を固く誓った。

 KENTAの離脱は激震続きのノアにとって、これ以上ないショックとなった。田上明社長に代わって会見に出席した副社長の丸藤は「もちろん大きなものです」と団体として大損害であることを認めた。

 ノアは創設者の故三沢光晴さんが急死した2009年6月を境に暗転。12年末には秋山準、潮﨑豪らが大量離脱した。13年5月の小橋建太引退を機に団体の改革に打って出たが、今年2月には背広組の仲田龍元GMが急逝。GHCヘビー級王座も新日の永田裕志に奪われたままで、“負の連鎖”を断ち切るどころか、ますます深みにはまった印象はぬぐえない。

 丸藤は「これでもしノアがダメになったら、彼(KENTA)に頼りすぎの結果だと思う。僕を含めてヘビー級、ジュニアもしっかりとリング上で表現しないといけない。今までも選手が抜けたりはあった。今まで以上にしっかりと気を張って、ノアを見せていく」と険しい表情で語った。