全日本プロレス春の祭典「チャンピオン・カーニバル」決勝大会が27日、大阪・ボディメーカーコロシアムで開催され、昨年度覇者の秋山準(44)を優勝決定戦で大森隆男(44)に敗れ、史上4人目となる祭典連覇の偉業達成まで、あと一歩及ばなかった。

 Bブロック首位で、すでに公式戦を終えていた秋山はこの日、第2試合で柴田正人との一騎打ちに完勝。吉江豊との公式戦に勝利したジョー・ドーリングに勝ち点8で並ばれたため、急きょ優勝戦進出者決定戦に出陣。両ブロックとも進出戦が行われる珍事となった。

 ドーリングのエボリューションボムを前方回転エビ固めで切り返して決勝に駒を進めた秋山。連覇こそならなかったが、「一日3試合? アイツも同じ状況だったから。アイツの意地があって負けたんだと思う」と素直に大森をたたえた。

 自分に隠居勧告を突きつけた潮﨑豪は右手親指骨折で途中欠場。諏訪魔も脱落し、大森と同期同士で決勝を争った。秋山は「(潮﨑は)解説席で解説してる。諏訪魔でもない。それが全てだよ。最終的に残ったのは俺らの世代」とプライドを示した。