波乱続きの全日本プロレス春の祭典「チャンピオン・カーニバル」にさらなる衝撃が走った。優勝候補の潮崎豪(32)が25日、右手親指骨折のため緊急欠場することが決まった。
潮崎は23日の後楽園ホール大会でゼウスと対戦。激しい逆水平チョップの応酬の末、豪腕ラリアートで沈め、勝ち点7(3勝1引き分け)でBブロック単独首位に立った。だが、肉弾戦の代償は大きく「右母指中手骨骨折」と診断され、手術することが決まった。
全日側によると、試合後はあまりの激痛で腕時計をはめることもままならなかったという。手術日や全治は未定ながら、骨が接合するまでには3か月を要する見込み。秋山準との最終公式戦(27日、大阪)は不戦敗となり、悲願の初優勝どころか、上半期の復帰も絶望的となってしまった。今年の祭典は元横綱で3冠ヘビー級王者の曙も肺炎のため、途中リタイア。相次ぐV候補の戦線離脱で、ますます先が読めなくなってきた。
出場予定だった26日の名古屋、27日の大阪大会でリング上からあいさつする潮崎は「無念です。本当に申し訳ありません。早く完全復活します」と語った。