健介の次は秋山!? 全日本プロレスの潮﨑豪(32)が、秋山準(44)の電撃引退を予言した。「チャンピオン・カーニバル」Bブロックに出場している潮﨑は最終戦(27日、大阪)で秋山と対戦するが「安心して退いてもらう」と兄貴分の秋山に隠居を勧告。一番弟子に敗れてその場で身を引く決断を下した佐々木健介(47)の引退劇の再現まで予告し、秋山に大胆不敵な果たし状を突き付けた。

 狙いは明確だ。潮﨑は公式戦で開幕2連勝。順調な滑り出しとなったが「優勝戦の相手は誰でもいい。それよりも、俺の中では秋山準を超えなければカーニバルに出た意味がない」と、Bブロックの天王山となる27日の秋山戦だけに照準を絞る。

 秋山とのシングル戦は全日マットでは初となる。ノア時代から良き兄貴分として秋山に随分と世話になっているが、世代交代が叫ばれる今、潮﨑はこれまでの師弟関係を“清算”する決意だ。

「カーニバルを優勝して3冠ベルトも巻いて、新しい時代をつくりたい。秋山さんには安心して退いてもらう。それがないと全日本は活性化しないし、新しく生まれ変われない」。潮﨑は涼しい表情のまま、秋山に隠居を迫った。

 隠居勧告といえば、ダイヤモンドリングの中嶋勝彦(26)が2・11後楽園大会で対戦する前に師匠・健介に対し、同様の決意を表明。試合で中嶋に金星を与えた健介は潔く引退を決断し、そのままリングを去った。潮﨑は「あの時と同じ、まさかの発言が大阪であるかも…フフフッ」と電撃引退の再現まで予言する。秋山も健介同様に即断即決を信条としているだけに、潮﨑が勝てば本当に何かとんでもないことが起こるかもしれない。

「秋山さんにはカーニバルの星取りは抜きに勝たなければいけない。俺のすべてを注ぐ。秋山さんがやってきたことは俺が受け継ぐ。『時は来た』ってヤツですよ」。本気で兄弟子の介錯をするハラの潮﨑が、春の主役から王道マットの主役に躍り出る。