ノア「グローバルタッグリーグ戦」で優勝候補の筆頭・丸藤正道(34)、中嶋勝彦(26)組が優勝戦(27日、札幌)進出を逃した場合、BRAVEを解散することも示唆した。

 負の連鎖が続く。開幕戦(12日、後楽園ホール)で丸藤組はクリス・ヒーロー、コルト・カバナ組に足をすくわれ黒星。さらに同門の石森太二と小峠篤司組はGHCジュニアタッグ王座から転落。BRAVE全敗という結果に終わった。

「結果を残さなければというプレッシャーがのしかかってきた。それにしてもジュニアもダメだったし、BRAVEに入ると負けてしまうというジンクスは止められないのか…」と丸藤はタメ息。

 ヘビー級が並ぶ今回のリーグ戦だが、丸藤&中嶋はスピードと機動力で優勝候補の筆頭格と目されていた。しかも中嶋は2・11後楽園大会で佐々木健介から初白星を挙げて、悲願の“親父超え”を果たしたばかり。勢いづいて乗り込んだリーグ戦だけに「勝彦は勢いに乗っている。それを生かさないと。ここで結果を出せなければ(チームとして)進退を考えないといけない」(丸藤)と悲壮な決意を固めている。

 昨年8月からBRAVEに合流した中嶋とは、12・7有明コロシアムではGHCタッグ王座に挑むも惜敗。7月と10月にそれぞれKENTAのGHC王座に挑むも敗れ、結果を出せない状態が続く。今回のリーグ戦で最低でも優勝戦進出を果たせなければ、チームを続ける意味がないと決断。

 13日の山梨大会では森嶋猛、マイバッハ谷口組と公式戦で激突。丸藤が巧みにバックドロップを切り返してかろうじて初日を出した。ヨロヨロになりつつ丸藤は「勝彦、決勝まで行くぞ」と自らを奮い立たせていた。