23日の女子プロレス「シードリング」東京・新宿フェイス大会で、ビヨンドザシータッグ王者の世志琥(27)、Sareee(24)組が高橋奈七永(42)、水波綾(32)組を下し初防衛に成功した。

 左足の手術で長期欠場していた高橋に対し、9月の新宿大会でSareeeが「ナナエ、復帰戦やってあげるよ」と挑発したことでタイトル戦が実現。試合は序盤から白熱の攻防となり、2人のエルボー合戦で観客がどよめくなど互いに一歩も引かなかった。

 しかし、王者組が徐々に息の合ったコンビネーションで挑戦者組を追い込んで高橋を孤立させ、終了まで1分を切ったところで、世志琥がダイビングセントーンを連発し3カウントを奪った。

 試合後、42歳のバースデー復帰戦を飾れず「勝ちたかった、勝ちたかった! 勝ちたかったんだよ!!」とマイクで叫び、パートナーの水波の肩を押してリングを後にする高橋を見送った王者組。

 マイクを持つと「うちら、誰とだって何度だってやってやりますよ」(世志琥)、「うちらが頂点なんで。それをこれからどんどんこのリングの上で証明していきたいと思います」(Sareee)と長期政権を誓った。