ドラゴンゲート8日の後楽園大会でYAMATO(32)がウーハー・ネイション(26)を撃破。5月5日の愛知県体育館でドリームゲート王者・リコシェ(25)への挑戦を決めた。

 姑息過ぎる。YAMATOは序盤から大苦戦。エプロンから場外へのその場飛びムーンサルトアタックなど、体重110キロとは思えぬウーハーの高い跳躍力と身体能力の前にペースをつかめない。餠つきパワーボムをフロントネックロックに捕らえても、怪力でブレーンバスターに切り返されてしまう。

 それでもウーハーがロープに走った瞬間、YAMATOが属する極悪軍団「マッドブランキー」のセコンドが試合に介入。ウーハーの頭部にボックス攻撃を加えると、YAMATOは一瞬のスキを見逃さず丸め込み。電光石火の3カウントを奪ってみせた。

 卑劣な勝利には大ブーイングが浴びせられたがYAMATOは意に介さず。「見ての通りだ。ウーハー・ネイションなんて脇役に過ぎないということを、正々堂々この腕一本で証明してみせたぞ」とウソ八百で勝ち誇った。

 これでリコシェへの挑戦権を確定させたYAMATOは「外国人天国なんてゴメンだ。正々堂々、どんな手を使ってでもベルトを奪ってやるからな。イーヒッヒ」。矛盾する意気込みとともに、2010年7月以来の王座返り咲きを誓った。