個性派レスラーが誕生した。女性グループ「SPEED」元メンバーで自民党の今井絵理子参院議員(37)の長男・礼夢(らいむ=16)が「HEAT―UP」神奈川・新百合ヶ丘大会(7日)でプロレスデビュー。先天性難聴というハンディを抱えながらも、懸命に戦う姿は多くの人々に感動を与えた。

 母の今井氏も礼夢の今後に大きな期待を寄せた。7日のデビュー戦では強烈なキックやバックエルボーなどを食らいながらも、会場のファンの後押しを背に、クロスチョップや逆エビ固めなどで反撃。しかし最後は逆エビ固めに捕まってしまい、万事休す。13分28秒の熱戦を制することはできなかったものの、リングサイドで雄姿を見守った母の目にはうっすらと光るものが見られた。

 試合後には「ずっと母として一歩出ちゃうところでしたが、じっと我慢した。ケガがあっても見守るしかないと思っていたけど、ケガもなく無事で本当に安心した」と安堵の表情。自身のインスタグラムには「今日がゴールではなく、今日からがスタート。デビュー戦は負けたけど、これからも挑戦し続けて、多くの方々に笑顔と勇気を与えられる選手になってほしい」などと心境をつづった。

 また、今井氏はスマートフォンの待ち受け画面を礼夢のデビュー戦の写真に変更。礼夢は「普通(笑い)」と照れたが、親子の仲むつまじさがのぞいた瞬間だった。