棚橋の「待ってるよ」でプロ入りした新日本・田中翔

2014年04月08日 11時00分

田中は小松から逆エビ固めギブアップを奪い初勝利を収めた
2014年 飛躍するホープたち<1>
田中翔(24=新日本プロレス)

 プロレス界の未来を担う各団体の新人選手を紹介する「2014年、飛躍するホープたち」がスタート。第1回は新日本プロレスの田中翔(24)。今年の飛躍が期待されるヤングライオンは、団体不動のエース・棚橋弘至のひと言をキッカケにプロの門を叩いた。

 高校2年生からレスリングを始めた田中がプロレスと出合ったのは3年生の時だった。インターネット動画で棚橋の試合を見た田中は「こんなカッコいい人がいるんだ」と強烈な印象を受けた。卒業後はレスリングを続けるため地元の徳山大学に進学。レスラーを本格的に志したのは、大学2年生時の“事件”がキッカケだった。

 田中:周南(山口)大会を見に行って、棚橋さんのサイン会に並んだんです。「いい体してるね」って声をかけてもらったので「自分はプロレスラー目指してます」って言いました。それで「待ってるよ」って言われて、絶対レスラーになろうと。後で棚橋さんに聞いたら覚えてなかったんですけど…。

 恐らくは団体初の「棚橋チルドレン」として入門した田中は、12年11月のNEVER渋谷大会でデビュー。昨年12月には悲願の初勝利を収めるなど、同期の小松洋平と切磋琢磨しつつ、セコンド業務の際に鈴木軍から振るわれる理不尽な暴力に耐える試練の日々を送っている。

 田中:あれには怒りしかないですけど…。自分は、まだまだ修行中の身です。でもいつかは棚橋さんとシングルで戦ってみたいですね。ヘビー、ジュニアの階級にとらわれない選手になりたい。

 徳山大学出身(先輩にバッドラック・ファレ、ノア・マイバッハ谷口ら)で、現在は永田裕志の付け人(先代にオカダ・カズチカ、高橋裕二郎ら)と、なぜかグレやすい“血統”だが…。

 イケメンでさわやかな好青年の田中には、そうならないことを祈るばかりだ。

☆たなか・しょう=1989年8月27日、愛媛県宇和島市出身。高校からレスリングを始め、大学時代は全日本学生選手権グレコローマン84キロ級3位。2012年11月の渡辺高章戦でデビュー。同期の小松とは2勝2敗と無数の引き分け。趣味はゲームで「ダンスダンスレボリューション」ならばプロレス界一との妙な自信を持つ。173センチ、93キロ。