復活よ。新生IWAジャパンでUMA軍団を率いるハル・ミヤコ女史(年齢不詳)が、DDTのイケメン英国戦士で前DDTユニバーサル王者クリス・ブルックス(29)捕獲に成功した。

 ハル女史は「復活するわよ! 歴史的瞬間を見に来なさ~い」とのメッセージを本紙に送りつけ、場所を東京・中野区のカフェバー「大怪獣サロン」に指定した。映画監督の中野貴雄氏(58)が経営する店で、特撮映画のフィギュアやソフビが店内にあふれ返るマニアにはたまらない空間だ。

 指定された時間に店内をのぞくと、ハル女史の姿はなく、何故か身長196センチと怪獣並みにデカいクリスの姿が…。「実はミーもミス・ミヤコからここに来いと一方的な通達があったんだ」という。話を聞くと、実はクリスはプロレスファン時代、ユーチューブで同じ英国出身のザック・セイバーJr(33)がデスワームと戦う試合を見て衝撃を受けたという。

「ショックだった…。ザックだけではなくノアの選手とも戦っていたからね。どんな選手なのか、とても興味があったんだ。あっ、デスワームがいるじゃないか!」と店内に置かれたデスワームの抜け殻(?)を発見。オレンジ色の体をさすると「そうか、もう動けないのか…。ユーと戦いたかったよ。残念だ」とタメ息をついて背を向けた。

 その瞬間だ。死んでいたはずのデスワームがゆっくり動き出すや、クリスの背後からチョークスリーパー。人類とは規格外の腕で半失神させてしまった。すると山のような怪獣のフィギュアの間からハル女子が登場。高笑いを決めながら「オーホッホ、飛んで火に入る英国人だわ。クリス、ユーがデスワームに興味を持っていた事実は、私の情報網で入手済みよ。ジョン・レノン生誕80周年を記念して、英国とUMA軍の戦争(英U戦争)開始よ!」と宣言した。

 事情がのみ込めないクリスは「ゴホッゴホッ…」とせき込むのみ。ハル女史は「舞台は…そうね、UMA軍団の準構成員であるミスター高梨の自主興行はどうかしら?」と、DDTの高梨将弘(37)自主興行(来年1月29日新木場)を指定した。

「イマジンなさい。新型コロナウイルス感染拡大が収束する世の中を。ミスター・クリス、UMA軍の世界へようこそ!」とハル女子はメガネの縁を光らせた。

 一方、そのころ浅野起州IWA会長(68)は、経営する新宿2丁目の定食屋「花膳」で皿を洗いつつ「客足も伸びないし、クリスマス弁当でも出しましょうかねえ。でもハロウィーンの二の舞いだけはゴメンだし…」とタメ息をつき、再び背中に迫る恐怖には全く気づかずにいた。1年以上も息をひそめていたUMA軍がついに活動再開だ。