ノアのGHCジュニアタッグ王者の小峠篤司(28)が2冠王君臨を宣言。4・19大阪ボディメーカーコロシアム大会でGHCジュニア王者・原田大輔(27)に挑戦することが23日、確実となった。

 小峠は21日の後楽園大会で石森太二と組んで小川良成、ザック・セイバーJr.組からGHCジュニアタッグ王座を奪取。ノア移籍2年目でGHC初戴冠を果たした。小川が石森を流血させたことで両軍の遺恨は深まったため、管理委員会は4・12後楽園大会でのリマッチを即決。だが小峠の野望はタッグだけにとどまらなかった。

「ノアのジュニアを総ナメにする。2冠王や。防衛回数よりも俺はジュニアでベストバウトを取りたい。そのためにも原田とやる必要がある」と小峠は力説した。

 ノア勢ジュニアの好勝負の歴史は、2008年11月に行われた丸藤正道対近藤修司の世界ジュニア戦以来途絶えている。切り札といわれた丸藤対KENTA戦も、GHCヘビー級戦として行われた06年10月の一戦が最後になっている。小峠は「あの2人の試合に取って代わる名勝負を俺がつくらなアカン」と「マルケン超え」を自らに課している。

 この日の埼玉・春日部大会ではリング上で原田に挑戦を表明。王者が即諾したことで、4・19大阪でのタイトル戦は確実になった。大阪プロレスから移籍した2人は、ノアマットで小峠が2勝1敗1分けとほぼ互角。最終決着をつける舞台となる。

 8日間で2度の王座戦という過酷日程だが、小峠は「GHCジュニアが最高だということを証明するのは俺の義務。いずれ武道館とか京セラドームとか、デカいところでジュニアでメーンを張りたい」と野望は尽きなかった。