〝悪魔仮面〟ケンドー・カシンが、東京女子プロレスの「代表コーチ」に就任した。

 4日に東京女子の甲田哲也代表(50)とともに道場に姿を見せた。「コーチ就任発表会見」ということで呼び出され、やってきた報道陣は本紙のみ。こんなの嫌な予感しかしないではないか…。

〝会見〟が始まるとまずプロ野球ソフトバンクに感化された甲田代表が「うちも選手育成に力を入れていきたいので、コーチ就任をお願いします」と頭を下げ、カシンは「東京女子を黒く染めるなら喜んで引き受ける」と斜め上の受諾。「黒くとかじゃなくてコーチを…」とわざとらしく困惑する同代表だったが、カシンから強引にサングラスをかけさせられると「ガッテム! アイアム・甲田!」と叫んだ。

 とんだ寸劇だ。しかしこちらもガキの使いではないので事情を聞くと、カシンは「会見のタイミングが遅かった? それは甲田代表に『しばらくすれば終息する』っていう甘い考えがあったからじゃないか。コーチ就任? そうですね。プロレス団体で大事なのは経営者だから。俺は〝代表コーチ〟として、とことん甲田代表をコーチします。東京女子を黒く染め上げて両国国技館、東京ドーム、さらにサンダードームへとステップアップさせる」と説明した。

 最後は「そんなことよりカマボコ野郎が、なんでいまさら女子プロレスに参入しようとしてるんだ。遅いって。二番煎じ、いや三番煎じだ。全日本の看板に泥を塗るようなことはするな」と全日本プロレスの3冠ヘビー級王者・諏訪魔(44)に、とばっちりを浴びせて強制終了。厄介な人に目をつけられた東京女子の行方や、いかに――。