【ノーロープ有刺鉄線電流爆破&爆破電気イスデスマッチ(時間無制限1本勝負)○大仁田厚、大谷晋二郎(14分21秒 体固め)髙山善廣、●藤原喜明】

「とんこつ大花火」が21日、福岡・博多スターレーンで開催され、“邪道”大仁田厚(56)が対戦相手の髙山善廣(47)、藤原喜明組長(64)組、パートナーの大谷晋二郎(41)も巻き添えに“4選手同時電流爆破心中”した。不死身の大仁田は全国に点在するご当地キャラとの爆破ツアーをぶち上げた。

 電流爆破史に残る壮絶な最後だった。大仁田と爆破初挑戦の大谷、さらに髙山&藤原が通常の5倍の電流が流れる有刺鉄線に接触。全員がダウンした中、大仁田が藤原をフォールし、死闘に終止符が打たれた。

 大仁田は髙山の前蹴りで大谷に続いて被爆。藤原のワキ固めで絶体絶命となるが、自滅爆破の威力で強引に技を振りほどいた。さらに大谷は髙山に見舞った顔面ウオッシュの勢いで自ら爆破地獄へ特攻だ。

 まさに捨て身の攻撃で流れを引き寄せた大仁田は、初登場となる爆破電気イスのスイッチを入れる。通常のイスに毒霧で視界をふさいだ藤原を座らせると、爆破イスを一閃。それでも3カウントを許さない藤原に決死の同時爆破葬で引導を渡した。

 大仁田は「来年はデビュー40周年。今年はまだ1試合終わっただけじゃ」と健在ぶりをアピール。11月3日のグランメッセ熊本大会では熊本のゆるキャラ「くまモン」との爆破戦も画策している。ただ、くまモンに今大会への招待状を送付するも、姿を現すことはなかった。当然といえば、当然だが…。

 しかし、これでかえって邪道魂に火がついた。なぜかゆるキャラにご執心の大仁田は「ゆるキャラをどんどん電流爆破に上げていくぞ。これからも爆破ツアーは続くんじゃ」とはた迷惑なプランを掲げた。

 爆破ツアーは来年以降も継続する見込みで、年内は次回の5月4日、神奈川・茅ヶ崎青果市場を皮切りに、あと8大会。名古屋や山形、札幌などをめぐる。全国各地に無数のゆるキャラが存在しており、相手には困らない。また、地域活性化と爆破を世間に浸透させることにもつながる。

 大仁田の爆破行脚により、全国のゆるキャラも危険にさらされそうだ。