3冠ヘビー級王者の曙(44)が春の祭典「チャンピオン・カーニバル」(4月13日、東京・ベルサール渋谷で開幕)での全勝優勝を誓った。

 18日の後楽園大会で新鋭・宮原健斗を退けてV4に成功。「タイム(9分24秒)こそ短かったけど、体調も悪く、過去で一番疲れた防衛戦だった…」と振り返った曙は、会見に同席した渕正信取締役からも「3冠王者としてカーニバル出場。久しく3冠王者の優勝もないし、ここでも強さを見せつけて『絶対王者』を目指してほしい」とゲキを飛ばされ大いに発奮する。

 曙が出場するAブロックは過去に3冠王座をかけて対戦経験のある諏訪魔、大森隆男、宮原と西村修。そして全く接点のない“悪魔仮面”ケンドー・カシンが出場。「当然、毎日が3冠戦のつもり。防衛戦とは違い、カーニバルでは3冠王者の強さを見せつけたい気持ちです。目指すは全勝優勝。こっちには必殺の張り手もあるし、試合のペースは握らせません。ケンドーさん(カシン)とはまるで接点がないけれど、いろいろとウワサは聞いています…」と悪魔仮面との初対決(4月15日、青森・弘前)に警戒心を強める。

 5戦全勝でAブロック優勝を誓う曙が決勝戦の相手に指名するのは、Bブロックから出場の昨年のカーニバル覇者・秋山準だ。王道マットに復帰後、独特の存在感を発揮する秋山を意識する曙は「(決勝戦では)リーグ戦とはまた違った秋山さんが出てくると思う。決勝戦でも3冠の防衛戦でもいいから戦いたい」と秋山との王道盟主決定戦を熱望した。