ゼロワンの9日、後楽園ホール大会で“疑惑の副社長”ことKAMIKAZE(42)が、大谷晋二郎社長(41)と保持するNWAインターコンチネンタルタッグ王座初防衛に成功。政権交代計画が着々と進行していることをうかがわせた。

 不穏な空気が漂いながらも何とか共闘を続ける2人はジェームス・ライディーン、崔領二組と激突。副社長に加担するTARUらブードゥー・マーダーズ(VM)ら5人がセコンドに就く物騒な雰囲気の中で、ゴングが鳴らされた。

 VM軍に不信感アリアリの大谷は当然、孤闘を強いられる。それどころかTARUはコーナーのKAMIKAZEに「休んどけ休んどけ」とパートナー見殺しを指示する始末…。共闘シーンがほとんどないまま、最後は副社長がライディーンをフォール。勝ち名乗りも受けず大谷をリング上に残し、さっさとVM軍を連れて引き揚げてしまった。

「一番強いチームに勝ったんだからしばらく防衛戦はやらない。副社長の権限。防衛期限ギリギリまでやらねえよ」と不敵に言い放ったKAMIKAZEはこう続けた。

「社長ももう俺には頭が上がらないだろ。VMの連中には俺がいい環境つくってやるから。ベルト全部取ろうじゃないか」。大谷の権限を完全無視してVMで天下を取ろうというのだ。さらには“brother”YASSHIに対してもジュニア2冠挑戦権を与えると明言したKAMIKAZE。大谷抜きの独裁体制が少しずつ整い始めている。知らぬは大谷ばかりなのか…。