健介一家の末っ子・北宮光洋(25)が7日、兄貴超えを果たしての方舟進撃を予告した。

 ダイヤモンドリング(DR)は大黒柱の佐々木健介の引退に伴い、9日の道場マッチ(埼玉・吉川市)を最後に休止となる。団体の看板は中嶋勝彦が引き継ぎ、もう一人の所属選手の北宮は4月からノアへの移籍が決定。ひとまず団体の区切りとなる9日のメーンで、北宮は中嶋と惜別の一騎打ちに打って出る。

「このシングルマッチが(DRの母体の)健介オフィスの節目になる。そういう意味でも最高のカード」と高揚感をたぎらせる北宮。兄弟子の中嶋はDRに残留するとはいえ、主戦場はこれまで通りノアになる見込みで、9日で2人の関係が解消されるワケではない。しかし、DRで受けた恩はDRで返してこそ意味がある。北宮は「中嶋さんに全身全霊をぶつけて勝って、最高のスタートを切る」とキッパリ言い切った。

 DRは中嶋がいずれ再開させる方針。その時は北宮も真っ先に駆け付ける決意だが、北斗晶代表から「お前は呼ばないかもよ」と脅された。“里帰り”するには9日、そして方舟マットで結果を残さなければならない。「ここでやった練習はどこにも負けない。この自信と誇りを胸にGHCベルトを取る」と北宮は新天地での飛躍も誓った。