ドラゴンゲート6日の東京・後楽園ホール大会で新オープン・ザ・ドリームゲート王者のリコシェ(25)がウーハー・ネイション(26)を下して初防衛に成功した。

 リコシェは2004年9月に誕生したドリーム王座で史上初の外国人王者に。外国人選手同士の選手権も当然初で、試合前には初めて流れる米国国歌を気持ちよく聴いた。ただ肝心の試合は185センチ、120キロの巨体を誇る怪人に木の葉のように投げ飛ばされて大苦戦を強いられる。

 それでも月面水爆やサードロープを使った逆片エビ固めなどで左ヒザを集中砲火。要所で華麗な空中殺法も発射し、最後はベナドリラー(顔面キック)を命中させて3カウントを奪った。

 激闘の末、両者はスポーツマンらしく健闘をたたえ合ったが、感動シーンも、ならず者集団マッド・ブランキーの乱入で台無しに。主犯はYAMATO(32)だ。YAMATOはこの日、完勝したT―Hawk(23)とのノーロープ戦が休憩前に“降格”させられたことで不満倍増。「俺はこの状況が気に食わねえ。次の挑戦者はこの俺だ」と挑戦状を叩きつけた。

 そんな不満分子の前に門番のごとく立ちはだかったのはウーハーで「リコシェとやる前に俺とやれ」と通告。YAMATOも受諾し、4月8日の後楽園大会での一騎打ちが緊急決定した。