【天龍プロジェクト】天龍がメインでオカダとバトル 34分43秒の〝熱戦〟

2020年11月15日 15時05分

天龍(左)はオカダとトークでガチバトル

 ミスタープロレスこと天龍源一郎(70)の引退5周年記念大会(15日、後楽園ホール)が行われ、メインでは天龍と引退試合(2015年11月15日、両国国技館)を行った新日本プロレスのレインメーカーことオカダ・カズチカ(33)が、スペシャルトークバトルで5年ぶりに激突した。

 黒いスーツに身を包んだ天龍は濃紺のスーツ姿のオカダとリング上で対峙。お互いの拳を突き合わせて〝再会〟を祝いあった。

「プロレスを辞めて5年間、何にもしなかったら少し筋量が落ちた。今、オカダ選手が登場した瞬間に(1996年に対戦した)高田延彦と同じようなカッコよさを感じましたよ」と天龍が切り出すと、ちょうど1週間前の8日に誕生日を迎えたオカダは「今すぐにでも試合ができる雰囲気を感じます。控室では緊張して背もたれもできなかった」と笑顔を見せた。

 引退試合での対戦はオカダが2012、13年の東京スポーツ新聞社制定「プロレス大賞」最高殊勲選手賞を獲得した際に、上の世代に対し「僕と同じ時代じゃなくてよかったですね」と発言したことに端を発しているが「あの時は本当に怒っていたよ」(天龍)「自分たちの時代が劣っていると言うのもおかしな話ですし、あの時言っておいてよかったと思います」(オカダ)とそれぞれの見解を語った。

 ちょうど5年前の引退試合では天龍が先にレインメーカーのポーズを取り、オカダが逆水平を仕掛けるなど精神的な揺さぶりをかけ合った。天龍は「かましてやろうと狙っていた」と明かすとオカダは「僕が引退した時、あれだけ日本中からお客さんが来てくれるか分からないし、ブーイングは気持ちよかったです。どんどん挑発しようと思いました。5年前のオカダ・カズチカは生意気でしたね」と笑みを浮かべた。

 最後のパワーボムを受けたオカダは「お互いが全盛時に戦ってみたかった。顔に靴紐の痕も残りましたが、立ち上がらないと時代を任せてもらえないと思った。(垂直落下式)パワーボムはすごかった。完璧に決まらなくてもやってやるという気持ちに『漢(おとこ)』を感じました」と語った。

 一方、オカダの強烈なドロップキックを体感した天龍は「65歳のおっさんが食らってよく立ち上がったなと。交通事故に遭ったような衝撃だった」と振り返った。勝負を決めたレインメーカーについては「3カウントが入った瞬間、僕の手によってひとつの時代が終わったのかなというさみしい気持ちを感じた。(試合後の一礼は)いろんな感情を込めたものだった」(オカダ)「介錯してくれて感謝している。最後の怒りをぶつける相手ができて幸運だった」(天龍)とお互いが感謝の意を述べた。