大日本プロレス2日の東京・後楽園ホール大会でBJW認定デスマッチヘビー級王座次期挑戦者の伊東竜二(37)が王者・木高イサミ(32)との前哨戦を制し、21日福岡・博多スターレーン大会での王座奪取に弾みをつけた。

 伊東はこの日、星野勘九郎と組み、木高、宮本裕向の「ヤンキー二丁拳銃」と「スキャフォールド蛍光灯タッグデスマッチ」で激突した。この試合はリング中央に足場、ロープの2面に蛍光灯を設置したデスマッチ。伊東は高さ約2メートル50センチの足場上でイス攻撃、ノーザンライトスープレックスを木高に決めて主導権を握る。

 なおも止まらない伊東は、木高にカウンターのパンチを浴びせると、蛍光灯越しのドラゴンスプラッシュを発射する。一気にチームを勢いづけると、最後は星野が宮本を足場上からのダイビングセントーンで沈め、ノンタイトル戦とはいえ前哨戦で現タッグ王者組を粉砕した。

 2011年12月以来、2年3か月ぶりの王座返り咲きに視界良好。だが唯一の誤算がオイシイところで金星をさらっていったパートナー・星野だった。この日の勝利で一気に調子に乗った星野は「今月は後楽園が2回ある。次の後楽園大会(27日)でお前らの勝った方に挑戦させろ」と、次々期挑戦権を“先行予約”したのだ。

 いささか主役を奪われた感のある伊東は「星野が話の中心になるのは納得いかないが…」と困惑しつつも「お前とのタイトルマッチに勝って、次に星野とタイトルマッチをやるのは俺だ」と、木高に宣戦布告。デスマッチドラゴン完全復活の日は近そうだ。