WNCの東京・新宿フェイス大会(27日)で、WNC王者のTAJIRI(43)がスターバック(40=フィンランド)に敗れ王座から陥落した。

 23日のK―DOJO北千住大会でヒロ・トウナイの挑戦を退けてからわずか中3日という強行日程で迎えた防衛戦。

 TAJIRIは序盤から鋭い右ハイキックなど得意の蹴りで主導権を握る。さらにスターバック必殺のパイルドライバーもアームバーに切り返し、勝利は目前かと思われた。

 ところが勝負を決めにいったバズソーキックをブロックされると、一気に形勢逆転を許す。放り投げられたトップロープ上に喉を強打し悶絶するTAJIRIは、そのまま脳天杭打ちを浴びてしまい、まさかの王座陥落となった。

 前身団体SMASH時代からのライバルに敗れ、ベルトの欧州流出を許してしまったTAJIRIだが、意外にも「もう日本だけで回すベルトじゃないということ。逆に面白くなるんじゃないの? 海外にベルトを取りにいくのも」と前向きな発言を連発。

 逆境を好機へと変え、WNCの海外戦略をさらに発展させる青写真を描き直した。