新日本プロレス「NEW JAPAN CUP」(3月15日、後楽園ホールで開幕)に初出場する柴田勝頼(34)が、IWGPヘビー級王座挑戦権獲得に向け秘密兵器の解禁を予告した。

 2005年1月付で新日プロを退団した柴田にとって、同年4月に第1回大会が開催されたNJCは全くの無縁。だが11日の大阪大会で盟友・後藤洋央紀を下したオカダから「挑戦したいならNJC優勝して来い」と挑発を受け初出場を決意した。

 柴田は「『いつ何どき、誰の挑戦も受ける』のは時代のニーズとともに変わったんだな、と。俺も『ハイ、次(自分が挑戦)』ってつもりだったわけじゃないけど、広島(9日、タッグ戦)で戦って改めてオカダは面白いと思った。試合するために優勝が必要なら、しっかり取りにいきたい」。

 優勝者はIWGPかインターコンチネンタル王座いずれかへの挑戦を選択できるが「選ぶ必要がないし、二択は頭にない」と、標的はオカダただ一人だ。

 さらに柴田はNJC対策として「そろそろ“超必殺技”を解禁しようと思ってる。ギブアップを取れるヤツ。まだ新日本に来てから一回も使ってないけど」と明かした。

 言い回しからして、その技とはフリー時代に使用していた「腕決め卍固め」で間違いない。勝ち上がるためにはダメージを最小限にとどめる必要があるトーナメントでは、短期決着を狙える技が有効的。そこで勝率100%を誇る秘密兵器を解禁しようというのだ。

 1回戦で「元ポルノスターのヒモ」と恐れられるカール・アンダーソンと激突する柴田は「大田区(3月6日)でもタッグでやるし、トーナメントにつなげたい」と気勢を上げつつ、スナック菓子の「カール」をムシャムシャと頬張った。