大日本プロレスのホープ・塚本拓海(23)が、過激さを増す一方のデスマッチ戦線に一石を投じた。

 団体屈指のイケメンレスラーから一転、2012年9月から全身傷だらけのデスマッチ戦士に変身した塚本。キャリアは決して長くないが、批判を恐れることなく持論を展開した。

「リング上のアイテムの数に制限をかけるのもいいと思う。極端に言えば、蛍光灯1本とかイス1個でもいい。蛍光灯も増え続けて、いつかは1000本になる。そしていつか本当に誰かが死ぬ。時計の針を昔に戻すのもアリだと思う」。

 大日マットの代名詞であるデスマッチの形式は日々エスカレートし、使用される蛍光灯は1試合で500本を超えることもある。かつては一本が破裂するだけでも衝撃的だったが、いつの間にやら日常化。結果的に蛍光灯は増え続け、選手にかかる負担も重くなっているのは事実だ。重大な事故を引き起こす前に、一度立ち止まることも必要と主張したわけだ。

「会社批判や反抗ではなく、大日本プロレスを良くしたい。だから一つの意見を述べてる」。塚本の主張も一理あるが、本人は1・2後楽園大会でBJW認定デスマッチヘビー級王座に初挑戦。結果は失敗に終わっており、まずは結果を残したいところだ。