全日本プロレスの宮原健斗(25)が、3月18日の後楽園ホール大会で3冠ヘビー級王者・曙(44)に挑戦することが26日、決定した。

 挑戦者の宮原は同王座の最年少戴冠記録樹立に闘志を燃やしている。初挑戦で初戴冠となれば第4代王者テリー・ゴディが持つ29歳2か月を大幅に更新する新記録となる。宮原は「意識はしてます。このベルトを巻いてるレスラーに憧れてプロレスラーを目指していた時期もあった。夢でもあるベルトを腰に巻きたい」と目を輝かせた。

 くしくも宮原は、3冠王座が統一された1989年生まれ。ついでに獣神サンダー・ライガーとも“同い年”だが、己の人生分重みがあるベルトを取ることで、新生全日本到来を印象づけるつもりだ。

 大番狂わせのカギを握るのは、沖縄大会で大森隆男から勝利を収めた新技「スネークリミット」だ。腕と首を同時に決める複合関節技で、体格差のある曙にも有効となる。「自分はチャレンジャーの中のチャレンジャー」と殊勝な宮原は「正面からいくつもりはない。そんな強がり言えないですよ。ヒザを崩して、どこかで自分の形に持っていく」と大金星へ虎視眈々。引退した師匠・佐々木健介に吉報を届けるためにも、王座奪取を誓った。