女子格闘技団体「DEEP JEWELS」のライト級暫定王者になった富松恵美(31)が、米国進出の野望を明かした。

 富松は16日の新宿大会で魅津希(みずき=19)との王座決定戦に出場する予定だったが、15日の計量で魅津希が550グラムオーバー(規定体重は52キロ)によって失格。急きょ富松が暫定王者になり、魅津希戦は特別ルールのワンマッチとして行われることとなった。

 試合は富松が勝った場合のみ公式記録として残り、魅津希が勝った場合は富松の反則勝ちとなる。結果、試合では魅津希に敗れた富松だが、暫定王者のまま。

 今後については魅津希とのリマッチ、さらに世界最大の格闘技団体・UFC進出を見据えている。「自分に合う女子の52キロ級(ストロー級)ができたので、日本代表として行きたい」と断言。実力を証明してから米国に進出し、アメリカンドリームを実現させたい構えだ。

 新宿決戦では、妊娠中の“美しすぎる格闘家”長野美香(30)の引退セレモニーも行われた。富松は昨年11月の同王座決定GP1回戦で長野に判定勝ちを収め、これが結果的に長野のラストマッチとなった。

 富松は「私が最後の対戦相手になりましたからね。ブーイングが起きようが、私がそっちの方も継いでいきますか~」と豪語。批判も覚悟しつつ、真の王者になると同時にビジュアルクイーンの座も射止めるつもりだ。