4月5日の東京・両国国技館大会からMMA部門(INOKI GENOME FIGHTシリーズ)とプロレス部門(ゲノムシリーズ)の2ブランド路線を歩むIGFに、MMA部門のコーチとして元パンクラスの高橋義生(44)が就任。プロレス部門の指導委託者であるケンドー・カシン(45)とともに、IGFの新路線を支えていくことになった。

 同学年のカシンと高橋はともに高校、大学時代からレスリングの名選手として名をはせ、カシンが早大、高橋は日大レスリング部の主将を務めた共通点がある。

 高橋はパンクラスの初代ヘビー級王者であり、日本人として初めてUFCで勝利した実績を持つ。また「人喰い義生」のリングネームで初期IGFに参戦経験がある経緯から、2月からIGFのMMA部門コーチに就任した。自身は昨年9月に現役引退した高橋だが、ボクシング用のミットを手に鈴川真一(30)をしごきまくり「毎日、ゲロ吐くまでやらせる。これを見て、オレもやってみたいと思うやつは勝手に練習に参加してくれ」と言い放つ。

 東京・高円寺の猪木道場の練習スケジュールは新路線に合わせて、月・水・金曜が高橋コーチが指導するMMA、火・木曜がカシン指導によるプロレスの練習となる。

 高橋指導日には、一選手に戻り、MMA用の練習にも積極参加しているカシンは「MMAをやらない奴は全員クビだ。S氏(澤田敦士、鈴木秀樹、将軍岡本、鈴川真一?)もヒトシ(?)も全員クビ。PRIDEやHERO'sを目指せとは言わない。せめてLEGENDの藤田和之vs安田忠夫ぐらいにはなれ。ちゃっちいUFOにはなるな!」とIGF勢に謎の言葉でゲキを飛ばした。