新日本プロレスのIWGPヘビー級王者オカダ・カズチカ(26)が、同王座の扱いに不満を爆発させた。オカダは3月6日の東京・大田区総合体育館大会でのノンタイトル戦が決定した同ジュニア王者・飯伏幸太(31)から勝利した場合の挑戦をぶち上げられ大激怒。また同じく決まった「NEW JAPAN CUP」(3月15日、後楽園で開幕)の制度変更にも異を唱え、各方面に辛口提言をぶちまけた。

 後藤洋央紀を下しV8に成功した大阪大会から一夜明けた12日、オカダは旗揚げ記念日にあたる3・6大田区大会で飯伏との王者対決に臨むことが決定した。同戦はノンタイトルで行われる。

 飯伏は同戦に勝利した場合、日を改めてIWGPに挑戦する権利を主張したが、オカダはこれに不快感あらわ。昨年8月のDDT両国大会で飯伏に勝利しているオカダは「人間性は普通じゃないけど、レスラーとしては普通というかすごい印象はない。僕に勝てたら考えますけど、まずそれはない」と切り捨てた。

 長期欠場から復帰後間もない後藤に続き、飯伏からも宣戦布告されたことで、オカダは「最近ナメられすぎっスね」と憤る。ましてや飯伏の場合は新日プロとDDT、そしてジュニアとヘビーという“ダブル・二刀流”。オカダは「そんなんで通用するほど甘いベルトじゃない。新日本のヘビー級。一つに集中するなら話は別ですけど。簡単にIWGPヘビーの単語を出すのは許されないんで」と、断罪した。

 さらに春のG1「NJC」は、インターコンチネンタル王者・棚橋弘至のボイコットを受け、優勝者は「IWGPかICへの挑戦選択権」を与えられることになった。昨年までのIWGP挑戦者決定トーナメントとしての機能は失われ、IWGPは1・4ドームに続き事実上ICと同格との扱いを受けている。

「優勝してわざわざ下のベルトに挑戦する人もいないと思いますけど。ただIC王者も出ない、GHC王者(永田裕志)も出ない、NWA世界王者(小島聡)も出ない。何でそんな甘やかす必要あるんですか? それとも逃げてるだけですかね」

 IWGPこそが唯一絶対の最高峰と信じて疑わぬオカダは、このままではNJCのレベル低下、権威失墜につながると警告。「IWGPナメんじゃねえぞと。まずは大田区でヘビーのすごさを見せつけますよ」と、最後まで怒りは収まらなかった。