プロレス&格闘技界を救う! 須藤元気議員ら設立〝超党派〟議連 その濃ゆすぎるメンツ

2020年10月27日 06時15分

気合十分の須藤元気参院議員

 プロレス・総合格闘技を支援する超党派による〝国会議員オールスターズ〟が結成された。元格闘家の須藤元気参院議員(42)が26日、超党派「格闘技(プロレス・総合格闘技等)振興議員連盟」を11月に設立することを発表した。呼びかけ人には、野田佳彦元首相(63)、太田昭宏元公明党代表(75)、馳浩元文科相(59)、榛葉賀津也参院議員(53)とプロレス・格闘技をこよなく愛する重厚な面々が集結。業界支援に打って出る。


 同議連はプロレスや総合格闘技の健全な発展と普及を推進する政策について、提言をまとめて実現することを目指している。呼びかけ人に揃ったのは、プロレスや格闘技とゆかりの深い国会議員たちだ。

 まずは言わずと知れた自民党の馳氏。新日本プロレスのトップレスラーから政界に転向し、2015年の第3次安倍内閣で文科相に就任。プロレスラー出身者では初の大臣就任となった。現在は日本レスリング協会の副会長も務めている。

 太田氏は公明党の第2代代表を務めた後、安倍政権で国交相を務めた。京都大在学時は相撲部で鳴らし、角界との交流も深い。スポーツ庁設置に尽力した重鎮としても知られる。

 国民民主党の榛葉氏は、プロレスファンの間では有名な存在だ。初代タイガーマスクの佐山聡が率いるリアルジャパンプロレスで、長らくコミッショナーを務め、試合中に悪役レスラーに襲われたところを、当選同期だった大仁田厚に救われたのは有名な話。

 立憲民主党の最高顧問の野田元首相は、旧民主党の国対委員長時代に政局を「魔界倶楽部が乱入してきた」「藤原喜明が襲った雪の札幌だ」とプロレスにたとえるなど、政界屈指のプロレス・格闘技通で知られ、自身も柔道2段のツワモノ。小橋建太氏の引退試合セレモニーにも駆け付け、花を添えたのは記憶に新しい。

 そして須藤氏は、パンクラスやK―1のリングで、プロ格闘家として大活躍。引退後は拓殖大レスリング部の監督を長く務め、昨年の参院選で政治家に転身した。

 須藤氏は「全員が濃いメンバーです!」と言うが、特筆すべきはいずれも所属政党が異なることだ。国会で対立する与野党の議員は超党派をうたった議連でも、活動を共にする機会が少ないのが実情。

 過去にも格闘技振興議連が民主党議員主導で存在したことがあるが、今回はプロレス・格闘技界の発展と普及のために党派の垣根を超え、手を取り合う異例の運びとなった。

 来月の正式発足を前に、国会議員への参加を呼び掛けることになるが、呼びかけ人が超党派の〝オールスターズ〟となったことで、多くの参加者が見込めそうだ。また同議連は業界と永田町、霞が関や各種団体の潤滑油を目指す。

 須藤氏は「コロナ禍で試合ができない選手たちの生活に(支障が)出ています。安全を担保して試合ができれば、地域経済の活性化にもつながります。各省庁と連携していきたいです」と語る。

 コロナ禍でプロレス・格闘技業界は試合もイベントもできない未曽有の危機に見舞われ、4月には主要団体が馳氏にレスラーの休業補償や、検査キットの普及などを陳情したこともあった。

 現在は最悪の状況を脱したようにも見えるが、いまだ課題は多い。観客数制限、外国人選手の入国問題、会場等の安全担保などで同議連が受け皿となることを目指し、各団体からヒアリングを行うという。

 既に馳氏はブログで、新日の菅林直樹会長やRIZINの榊原信行CEOと打ち合わせ済みと明かしている。過去にない規模のプロレス・格闘技業界を支援する議連となることは間違いなく、今後の活動が大いに期待される。