ヤンキーたる者紳士たれ――。ゼロワンの田中将斗(40)率いる「弾丸ヤンキース」に加入したノアの杉浦貴(43)が10日、ジェントルマンへの変身を予告した。

 実に単純な男である。田中の弾丸ヤンキースは、今を時めく同姓の田中将大投手に便乗して名づけられたもの。行き当たりばったりのゼロワンらしい安直なセンスだが、杉浦は「ヤンキースといえば世界一の名門ですから。これからはピンストライプの誇りを胸に精進いたします、エッヘン」と名門の一員になりきってしまった。

“本家”は長髪や無精ヒゲが禁止されるなど、規律が厳しいことで有名だ。茶髪でヒゲ面のハレンチ王とはまさに正反対だが、杉浦は「伝統あるヤンキースとして髪もヒゲも服装も言葉遣いも変えます。何より汚れた私の心を…」と改心を宣言。さらには「キャバクラにたとえ行ったとしても、決してお酒は口にしません。紅茶をたしなみます」と神妙に語った。

 とにかく、杉浦と田中は11日のゼロワン後楽園大会の大谷晋二郎、佐藤耕平組戦から始動。22日のノア・ディファ有明大会では、丸藤正道、小峠篤司組戦でノア初上陸を果たす。

 心機一転、ピンストライプのコスチュームで臨むという杉浦は「当然、タッグのベルトを狙います。GHCはもちろん、向こう(ゼロワン)のベルトも」とダブル戴冠を予告。ノアではノーマーシーに所属したままで「無慈悲な紳士」というよく分からないキャラがいつまで続くのか、見ものだ。