元関脇貴闘力(本名・鎌苅忠茂=46)が大仁田厚(56)を相手にリアルジャパン4・16東京・代々木競技場第二体育館大会でデビューすることが発表された。試合形式は大仁田に一任されたが、貴闘力側は一騎打ちによる“焼き肉デスマッチ”を要求した。
シェイプアップされた肉体こそが、自信の裏づけだ。貴闘力は昨年12月にデビューする予定だったが、コーチを務める初代タイガーマスクの負傷などで十分な指導が受けられず、延期となった。だが、準備期間が長くなったことで大相撲時代は148キロあった体重が110キロにまで激減。約11年ものブランクがあるが「(コンディションは)現役までいかなくても、それに近いところまで戻った。明日にでもいける」と貴闘力は力強く言い切った。
試合形式に関しては「言われるまま、何でもしますよ」(貴闘力)と邪道に一任。しかし、昨年11月には自らが経営する焼き肉店を大仁田に襲撃された揚げ句、無銭飲食されており、この恨みも晴らさなければならない。初代虎は貴闘力に代わり「ガス爆破焼き肉デスマッチ。どっちがロースになるか、カルビになるかだ」と詳細はよく分からないが、とんでもないルールを突きつけた。
大仁田とのサシ勝負を望む貴闘力は「俺は売られたケンカを買っただけ。今後は何も考えていない」とプロレスへの継続参戦は白紙とし、この一戦だけに集中。しかし、22歳の時に日本相撲協会には内緒でテリー・ファンクとスパーリングをしていた事実も明かした。「テリーに『明日にでもメーンを取れる』と言われた。まあ今回はプロレスというよりケンカ。協会をクビになったウップンも全て大仁田にぶつける」と貴闘力は不敵な笑みで締めた。