東京女子プロレスのエース・山下実優(25)が、11月7日東京ドームシティホール大会でレジェンド勢との対戦を熱望した。

 初進出となる年間最大興行では王者・坂崎ユカ対瑞希(25)のプリンセス・オブ・プリンセス選手権をはじめ、6試合が発表されており、カードが未定の山下は「個人的な希望で特別なカードをやりたいと思います」と訴えた。

 同団体は他団体と交流しない〝鎖国〟を貫いているが、現在はベルトを保持していないからこそ、あえて外に目を向ける。視界に入るのはアジャ・コング(50)とセンダイガールズの里村明衣子(40)という女子プロ界の2大レジェンドだ。

 2人とは2017年3月20日のDDTさいたまスーパーアリーナ大会の6人タッグ戦(山下、アジャ、チェリー組対里村、赤井沙希、中島翔子組)で初遭遇。東京女子勢が初めて他団体選手と絡んだ記念すべき試合だった。

 ここで接点が生まれた里村とは同年8月26日後楽園大会でシングルマッチが実現。この試合も負けて2連敗した。「その時の山下実優を出し切ったと思うけど、勝負なのでメチャメチャ悔しかった。自分の存在をもっと大きくして、ファンの人が『里村明衣子対山下実優』を希望する存在にならないといけないと思った」と振り返る。

 あれから3年。シングル王者として実績を残し、海外マットでも経験を積んだ。「2017年より強くなっていないといけないし、その自信はある」と語気を強めた。

「アジャさんも同じくらい戦いたい。組んでいてすごいと思ったし、いつかやってみたいなと思っていた。里村さんは戦ったことがあるので刺激を味わいたい気持ちだし、アジャさんは戦ったことがないので好奇心がある」。レジェンドを振り向かせることができるのか注目だ。