ノア3日の後楽園ホール大会で、杉浦貴(43)が約1か月半ぶりに戦線復帰。小峠篤司(28)を一蹴し、GHCヘビー級王座返り咲きに向け再スタートを切った。

 杉浦は右ヒジ手術のため昨年12月23日ディファ大会を最後に欠場。古傷にテーピングを施しての復帰戦となったものの、いきなり右のエルボーを連打して、負傷の影響やブランクを一切感じさせない。

 さらに杉浦は10分過ぎからスピアー、ランニングニーと一気に猛攻を開始。粘り強くヘッドバットを打ち込んでくる小峠に対し、鬼の形相でエルボーを連打。最後は後頭部へのエルボーから五輪予選スラムで3カウントを奪ってみせた。

「(右ヒジは)痛いよね、ちょっと。でもエルボーは持ち味だと思ってるし。小峠も気合入れてきて目が覚めたというか」と勝ち誇った杉浦。この日のセコンドにはゼロワン11日の後楽園大会で共闘が決定済みの「弾丸ヤンキース」田中将斗がついていた。

 2012年10月ゼロワン後楽園のタッグ戦で激突している田中から「次の後楽園、よろしくお願いします」と言葉をかけられた杉浦は「試合をしてみてまたやりたいとか、組んでみたいと思う選手もそういないなか、組んでも面白いものができると。いいものを作っていきたい」と、共闘理由を説明。継続的なゼロワン参戦にも興味を示した。

 もちろんノア内でも頂点を虎視眈々と狙う。「ベルトは常に(狙っている)。今日の試合を見て出遅れているとは誰も思わないでしょ」と、高らかにGHCヘビー級王座戦線への出撃も予告した。