GHCジュニア王者が大相撲に挑戦する。ノアの石森太二(30)が2月上旬に、尾車部屋に一日入門することになった。

 夢がついに実現する。大相撲マニアの石森は昨夏「パワーをつけたい」と親交のある力士が多い尾車部屋への入門を計画。しかし、直前にぎっくり腰を発症してしまい、流れてしまった。「去年の夏はできなかったけど、ずっとやりたいと思っていたから、本当にうれしい。日本人そのものが持つ強さを体感したい」と石森は目を輝かせた。

 昨年7月に尾車部屋を訪れ、軽い稽古をしたが、今回はまわしを締めて朝稽古から参加する予定。「プロレスに入ってショートタイツを1回もはいたことがない俺がまわしを締める。どんな感覚なのか…」と、違う自分への出会いにも心を躍らせる。

 石森はジュニア界でも小兵の75キロ戦士。尾車部屋の幕内・豪風(150キロ)や嘉風(140キロ)と比べれば体重は半分ほどしかないが、玉砕覚悟のぶつかり稽古まで志願する。「できるなら関取にぶつかりたい。まあ、吹っ飛ばされるでしょうが、すべてを体験したい」

 3・8有明コロシアム大会では原田大輔とのV11戦を控える。「次のタイトルマッチに向けての何かのヒントをつかめるかもしれない。新しい技とか」と石森は張り手やノド輪だけでなく、うっちゃりスープレックスなども身につけたい考え。

“小さなスモウレスラー”の奮闘が見ものだ。