全日本プロレスのアジアタッグ王者・金丸義信(37)が、ジュニアリーグ戦(2月5日、後楽園で開幕)へ向けいらぬ不安に悩まされている。

 金丸は26日の神戸大会で秋山準とのコンビでアジアタッグ初戴冠。リーグ戦Vへ弾みをつけたと思いきや、出るのはタメ息ばかりだ。「入門して10年はアジアなんて雲の上の存在だったから、そりゃうれしい。でもちょっと忙し過ぎじゃないか?」と金丸は九一分けの頭を抱え込んだ。

 確かに昨年2・9後楽園から全日本へ参戦してから1年もたたないうちに世界ジュニア戴冠と転落、王道トーナメント参戦、曙のパートナーに抜てき、アジアタッグ戴冠、そしてリーグ戦…地味な道を歩んできた男にしては脚光を浴び過ぎだ。

 もちろんリーグ戦優勝を果たせば、ウルティモ・ドラゴンに奪われた世界ジュニア挑戦権も手に入る。それでも金丸は「もちろん出るからには優勝するよ。でも『チャンピオン・カーニバル』に出ろって言われたらどうしよう。ああ…」と出るのは不安ばかり。

 とりあえずリーグ戦制覇に燃える金丸は「まずは開幕戦(望月成晃戦)が最大難関。優勝してベルトを取り戻す。その先のことは考えないように集中します」。そのほうが得策だ…。