新日本プロレス2月9日の広島大会で初タッグを結成する後藤洋央紀(34)と柴田勝頼(34)が28日、合同特訓を敢行した。三重・桑名工業高校レスリング部時代以来の“コンビ復活”となる2人は、初陣に向け「合体リバース牛殺し」をはじめとした3つの合体・連係技を開発。2月11日大阪大会でIWGPヘビー級王者オカダ・カズチカ(26)に挑戦する後藤にとって大きな追い風となりそうだ。

 広島決戦で2人はオカダ、YOSHI―HASHI組と対戦する。後藤にとっては、2日後の大阪大会に控えるIWGP戦に向けた大事な前哨戦でもある。

 1・4東京ドーム大会で激闘を繰り広げた2人が、プロのリングでタッグを結成するのは今回が初めてだ。とはいえ「高校時代は部室でよく組んだ。後輩たちにとっては最低最悪のタッグ」と2人が口を揃えて豪語する通り、この日の合同特訓ではあうんの呼吸で次々と連係技が繰り出された。

 まずはヤングライオン・小松洋平を実験台にして、合体リバース牛殺しを試し切り。あまりの威力に、あわれ小松は約1時間身動きが取れなくなった…。その後も、後藤の牛殺しから柴田のフットスタンプ、そのまま後藤がキャメルクラッチで捕らえ、柴田が低空ドロップキックを顔面に打ち込む鮮やかな連係を披露する。さらに後藤のジャイアントスイングと柴田の顔面蹴りの合体技も完成。小松の生死が危うくなってきたところで特訓は終了した。

 柴田は「意思の疎通というか、お互いの理解も早い。これ1回で終わったら、新日本バカでしょ」とタッグ継続をアピール。もちろん広島決戦でオカダを撃破することによって、盟友・後藤のIWGP奪取に弾みをつけるつもりだ。「できる限りの手助けはする。アシストだけじゃ終わらないかもしれないけど」と、大阪決戦のセコンドにつくことを明言した。

 後藤も「これ以上ない心強いパートナー。今日やったもの以外にも、当日までいろいろ増えると思う。オカダも前ほどパッとしないし、秘策はある」とキッパリ。比類なき強い絆が、盤石のレインメーカー政権を打ち砕く。