新日本プロレスの猛牛・天山広吉(42)が24日、巻き返しへの決意を明かした。

 今年の1月4日東京ドーム大会から天山は暗黒の日々を送っている。パートナー・小島聡がNWA世界ヘビー級王座を奪取した割を食い、自身はキャリア初の第0試合に出場。翌5日後楽園大会では小島とNWAタッグ王座に挑戦失敗した。何も知らない人から見れば、シングル王者・小島の足を引っ張っただけのような戦績だ。

 しかもドームでは、息子の雄大君が早々に出番を終えた父に見向きもせず、オカダ・カズチカが降らせる「オカダドル」を無心でかき集める姿を目撃してしまった。衝撃的な「長男CHAOS入り」に天山は「若い世代ばかり応援してるのはやっぱり寂しいし、よりによって敵対する軍団とは、まさにツームストーン…」と息子を悪の道から救うべく父の威厳を取り戻すことを誓った。

 その第一歩となるのが未遂に終わったNWAタッグ奪取だ。2月11日大阪大会では天コジとしてビッグダディ・ヤムヤム、マイケル・ターヴァー組との次期挑戦者決定戦に臨む。天山は「どうせあの会長(ブルース・サープ)も入ってくるんやろ。ハンディキャップでも何でもいい」と豪語する。さらに天山は「タッグもタッグで大事だけど、シングルも狙いたい。コジが防衛し続けていけば、2人でタイトルマッチもいい」と、1999年10月の小川直也対橋本真也戦以来となる日本人同士のNWA戦も見据えた。

 なお天山はこの日、吉本興業とのコラボイベント「激情プロレスリング」に参加。顔が酷似した野性爆弾・川島邦裕との対決で会場を沸かせた。